髪の傷みは、タンパク質のゆがみ…日常で気を付けたいポイントは
よくよく考えてみると、髪ほど手間暇をかける体の部位はないのではないでしょうか。特に女性であれば、毎日のトリートメントやドライヤー、定期的なカラーリングやパーマなど、髪に対してなにもしない日はおそらくないでしょう。
しかし、その髪に手を加えること自体が、髪を傷めることにつながっている場合があるのです。
髪の傷みはタンパク質が左右する
まず、髪の成り立ちについてのお話ですが、髪のほとんどはタンパク質でできています。断面図を見てみると、中央には芯のような「メデュラ」、その周りを楕円状の「コルテックス」が囲み、それらをおなじみの「キューティクル」が取り囲みガードしています。
実は、この3構成もタンパク質。つまり、髪質はタンパク質の状態によって左右されるとも言うことができるのです。
変化しやすいタンパク質
タンパク質は頑丈な成分ではありません。さまざまに影響を受けると、すぐに変化してしまいます。よって髪のタンパク質はドライヤーの熱やカラーリングの薬剤にも、もちろん反応し、ダメージを負ってしまうのです。
髪のタンパク質が変化した状態を「ゆがみ」と言い表しますが、髪がゆがんでしまうと、見た目も指触りも悪くなります。また、髪の内部はスカスカの状態になってしまっているので、妙なくせ毛になったり、カラーリングをしても色がすぐに抜けてしまうなど、さまざまなデメリットがあります。
髪の健康を取り戻すために
一度ゆがんでしまった髪のタンパク質を改善するには、タンパク質を補ってやることがいちばんです。その方法はなにも特別なことではなく、とても簡単。適したシャンプー剤を使い、シャンプーを根気よく続けていくことです。
おすすめはアミノ酸系シャンプー。「加水分解ケラチン」と「加水分解コラーゲン」が配合されているものが効果が高いといわれています。
おしゃれも、まず髪の健康から
美容院では、タンパク質を髪の内部に浸透させる「タンパク質ケア」というサービスを提供しているところもあります。ダメージヘアが気になる方は、一度プロの手によるタンパク質ケアを受けてみてはいかがでしょうか。
髪の健康次第で、おしゃれの見栄えも変わってきます。素敵なヘアスタイルも魅力的な髪質であってこそ。ぜひ、タンパク質のゆがみが、大きく髪質を変化させることを覚えておいてくださいね。