
軟毛は、パーマをかけてもなかなかうまくウェーブやカールが出なかったり、すぐに効果が薄れてしまったりしてしまいがちです。軟毛でもパーマを長く持たせるためには、どうしたらいいのでしょうか。ここでは、軟毛の方がパーマをかける前に気をつけておきたいことと、パーマをかけた後のケアのポイントについてまとめています。
パーマをかける前にシリコン入りのヘアケア製品の使用をストップしておく
シリコンは、髪の表面をコーティングする目的でヘアケア製品に配合されています。シリコン入りの製品を使うと、「手触りがつるつるになる」というメリットがありますが、パーマをかけるという視点からシリコンの特性を考えると、コーティングされている分パーマ液が浸透しにくくなり、パーマがかかりにくくなってしまう、ということになります。
シリコンは当然髪に残ります。ですから、できればもともとパーマがかかりにくい軟毛の方は、パーマをかける前1週間前からシリコン入り製品の使用はやめておくのが理想です。とはいえシリコンコーティングの髪の手触りになれていると、ギシギシ感が気になってストレスを感じることも。少なくとも前の日はやめ、余裕があるようならシリコン入り→ノンシリコンへ切り替えをする、くらいで実行してみてはいかがでしょうか。
髪の毛が傷んでいる時にはかけない
髪の傷みとパーマのかかりにくさについては諸説あります。けれども実際問題、傷んだ髪だともしパーマがしっかりかかったとしても、思った通りの仕上がりにならないことが多いのです。軟毛はキューティクルの保護が普通毛より少ない分、パーマ時のダメージも強く受けてしまうことになります。
せっかくパーマをかけても、傷みのせいでスタイリングうまくいかない→持たないとなってしまっては意味がありません。「髪が傷んでいる時は避ける」「傷んでいる部分は思い切ってカットしてからパーマをかける」など工夫してみましょう。
当日はシャンプーを我慢
パーマをかけた後は、3日くらいはシャンプーしないのが理想的だそうですが、なかなかそうもいかないと思います。せめて当時は我慢して、その後2日くらいはお湯だけで洗うといいでしょう。洗ったりすすいだりする時には、手ぐしでひっぱってしまうようなことはせず、ウェーブを復活させるつもりで、軽くつまむようにします。
ドライヤーでカールをキープしながら乾かす
髪や地肌を濡れたまま放置しておくと、傷んでしまうだけでなく、雑菌の繁殖も心配。美容と健康の大敵である「冷え」にもつながってしまいます。パーマをかけていても、髪はドライヤーでしっかり乾かしてから寝ましょう。軟毛の場合、自然乾燥では完全に乾かなかったり、逆に乾きすぎてしまったりするリスクもあります。
ドライヤーを使う時には、シャンプーの時と同じように、髪を手でつまむようにしながら乾かすのがおすすめ。ひっぱったり無理にとかしたりするのはNGです。乾きにくい軟毛向きのドライヤーは、風量が大きいもの。熱で乾かすのではなく、風で乾かすことがポイントです。
寝ている間に髪をつぶさない工夫を
パーマは物理的な刺激によっても、どんどんとれてしまいます。軟毛の方が特に気をつけたいのはウェーブやカールのつぶれ。そこで問題になってくるのが、寝ている時の頭や身体の重みです。理論的にはうつ伏せで寝るのが1番ですが、仰向けでないと寝にくいという方は、髪を全部頭の上に出すようにして寝るといいでしょう。


