あなたの髪は傷みやすい?髪質と習慣からダメージヘア診断
身体の一部である髪は、日頃の食事や睡眠などの生活習慣、間違ったヘアケアで傷みやすく、やわらかい髪や細い髪などの髪質によってもダメージが異なります。自分の髪質や髪を傷める原因を知り、より健康な髪にするための方法について紹介します。
髪の傷みやすさは髪の構造に関係しています
軟毛と硬毛の違いは、髪表面のキューティクルと髪内部の約9割を占めるコルテックスの違いといわれています。硬毛は、髪の強さに関係するコルテックスの密度が高く、キューティクルの層も厚いため髪を外側からも保護できます。
しかし、軟毛は硬毛に比べてコルテックスの密度が低く、空洞が多いために強度が下がり、キュティークルも薄いために傷みやすいのです。
また、髪の太さにはキューティクルの厚さやコルテックスの量が関係し、コルテックスの量が多いと髪が太くなり、量が少ないと細い髪になります。
自分の髪質やダメージをチェックしましょう
髪の毛を1本指に巻いて10秒ほどたって指から離したとき、硬毛はすぐにピンと戻りますが、軟毛は少しらせん状になってゆっくり戻ります。短い髪を横にして片手を離した場合、軟毛はすぐに下を向き、硬毛はまっすぐなままか、ゆっくりと下がります。
また、髪を引っ張ったとき、かたくハリのある健康な髪はほとんど伸びず、やわらかい髪やダメージのある髪は少し伸びて、ダメージが強いほど切れやすくなります。
さらに、抜け毛は頭皮のトラブルでも増えますが、健康なヘアサイクルでも一日に100本程度は抜けるといわれています。健康なヘアサイクルにより抜けた髪はよく見ると毛根部分の毛球が白くやや丸みのある形になっています。
かたくて太い髪はカラーリング後のケアが大事です
髪質の違いはカラーリングの色の出やすさに影響し、軟毛に比べて、硬毛は染まりにくいという特徴があります。また、髪の内部のコルテックスは髪の色に関係するメラニンを含んでいるためコルテックスの量が少ない細い髪は明るく、太い髪は黒に近い傾向がみられます。
そのため、かたくて太い髪をしっかり染めるには、特に明るい色に染めるときは使用量を増やしたり、染め時間を長くすることもあるのでダメージが大きくなる場合もあります。
かたくて太い髪の人は強くて丈夫な髪の場合が多いのですが、カラーリング後のヘアケアについては念入りに行うようにしてください。
髪のダメージつながる摩擦や静電気に気をつける
健康な髪にするには、「摩擦」と「静電気」を起こすような状態をできるだけ少なくしましょう。たとえば、髪を引っ張るようなブラッシングは摩擦や強い力のために切れ毛や枝毛が増えてしまいます。また、ナイロンのブラシは静電気が起きやすいため豚毛ブラシなどがおすすめです。
さらに、髪が濡れているときはキューティクルの表面が開いてダメージを受けやすい状態になっています。そのため、髪をこするような洗い方や、濡れた髪に細かい目のくしを使うと摩擦による切れ毛や枝毛が増えます。
冷暖房をよく使うも乾燥して髪の摩擦や静電気が起こり、パサつきや切れ毛につながるのでトリートメントなどで保湿することが重要です。
髪のためには食事や睡眠に関する習慣も見直しましょう
髪は主な成分はタンパク質です。偏食やダイエットで不足すると髪が細くなってしまいますので大豆や魚などで良質なタンパク質を摂りましょう。髪のために必要な栄養素としては抜け毛を防ぐ亜鉛や血行をよくして髪に栄養を送るビタミンなどがあります。
また、夜ふかしをすると自律神経を乱し、毛先への栄養不足で傷みがひどくなります。さらに、寝るときの習慣で髪がぬれたままで寝てしまう人は要注意です。ぬれた髪が枕にこすれて傷むほか、頭皮に菌が繁殖してしまいます。
毎日の習慣の中で髪のダメージにつながっているところはありましたか?髪は生活習慣やケア方法などに影響を受けやすいので、できるだけ改善をして髪をより健康にしましょう。