大変痛んでしまい髪質がまるでホウキの先のようになってしまった状態を「ビビリ毛」と言います。ビビリ毛の修復を図るためのお手入れ方法などをご案内します。
ビビリ毛の完全修復には「切る」しかない?
髪質が悪化して「ビビリ毛」と呼ばれる状態になってしまったら、完全な修復は難しいものです。なぜなら一度はがれてしまった髪の毛のキューティクルは元通りにはならないものだからです。
例えば「枝毛」と呼ばれる毛先が二股や三股に分かれてしまった状態も、1本にくっつくことは不可能ですね。ビビリ毛も同様で、全く元通りに修復するのであれば、痛んでしまった部分をカットするのがおすすめです。
自分がイメージするヘアスタイルの範囲でカットできる部分をカットしていき、だんだんとビビリ毛になった髪を段階をおって無くしていくのもおすすめです。ビビり毛に慣れてしまっている方は、カットすることで本来の自分の髪質を実感できますよ。
シャンプーとトリートメントを一新してビビリ毛の修復へ
完全なビビリ毛の修復ができなくても少しでも今の状態よりもよくしたいと考える方は、シャンプーとトリートメントを見直してみましょう。ほぼ毎日のように洗髪する時に使用するものなので、髪が傷んでいる場合ほど慎重に選びたいものです。
健康な髪の場合は香りなどで選びがちですが、ビビリ毛になってしまったら、どのような成分でできているのかをチェックして選びましょう。製薬会社などが販売している刺激成分の少ないものや、無添加にこだわった商品などもおすすめです。
ビビリ毛の方は毛根や頭皮にダメージを受けている場合が多いので保湿成分が含まれたものもよいでしょう。シャンプーの洗い残しをしないなど、丁寧な洗髪も心がけてみてくださいね。
指通りよく「ビビリ毛をトリートメントコーティング」
ビビリ毛はキューティクルがはがれた状態なので、枝毛と同様に完全に元通りに修復はできません。それでも指通りだけでも修復してサラサラヘアに近づけたいですよね。天然成分を含んだトリートメント剤で、髪の内部からサポートするのも有効です。
天然100%のハーブやヘナを使用した髪の「ダメージホール」を埋めてくれるトリートメントがおすすめです。髪の芯にトリートメントで栄養を入れていくようにすれば、髪の内部に栄養分が滞在する時間が長くなります。
髪が外部からダメージを受けにくくなるので、これ以上髪が傷むのを防ぐことができます。指通りがよくなると、髪に負担が少なく絡みなどで受けるダメージを軽減することができます。
馬油を使ってビビリ毛から健康な髪へ
ビビリ毛のように強いダメージを受けた髪の毛を少しでも修復するには、馬油などの自然な油分を髪の毛や地肌にプラスするのも一つの方法です。頭皮や髪の毛には、天然成分配合のオイルを使ったケアが効果的です。
市販されているオイルには植物性のものもありますが、馬油は人間の皮脂に近い成分があるので、浸透しやすいオイルです。抗酸化作用や殺菌作用もあるといわれ、古来の日本では薬として重宝されていた馬油はビビリ毛に浸透させるオイルとして選択肢のひとつになりますね。
髪の毛の水分量が保たれてパサつきを抑えてくれるので、試してみてはいかがでしょうか。毎日使用しているうちに少しずつ髪に保湿力が生まれ変化がでてくるでしょう。
ビビリ毛を完全に修復するには傷んだ部分をカットするのが一番ですが、カットできない場合はご紹介したようなヘアケアなどで髪をサポートして少しでも修復に近づけましょう。