
女性のキレイを叶えるための定番とも言えるカラーリング。でも、実はカラーリングが髪にダメージを与えているということはご存知でか?何だか最近、髪にハリがなくなった、髪が細くなったと感じることがあったら、それは頻繁なカラーリングによるダメージが原因かもしれません。今回は、美しい髪をキープするためのカラーリング頻度について解説します。
カラーリングを頻繁にすると、髪の空洞化を引き起こす!
一般的に、ヘアカラー(永久染毛剤)と呼ばれるカラーリングは、薬剤を化学反応させて髪表面のキューティクルを開き、髪の内側のコルテックスに染料を浸透させて、髪を染色します。このキューティクルを開く段階で、髪のたんぱく質は一度切断されます。
染色の時にはまた再生されますが、一度切断されたたんぱく質は結合力が低下しており髪そのものが弱くなっている状態に。この状態で頻繁にカラーリングをくり返すとキューティクルはどんどんはがされ、次第に髪の内側のコルテックスが流出し、いわゆる髪の空洞化が起こってしまうのです。
この空洞化が起こると髪の水分が失われ、パサつきや枝毛・切れ毛、ツヤの低下など様々なダメージを引き起こしてしまいます。
カラーリング頻度と、効果的なヘアケア法
髪の毛は、1日におよそ0.3~0.4mmほど伸びると言われています。1ヶ月に1.2cmほど伸びると考えると1ヶ月に一度はカラーリングをしたいと考える方もいるようですが、そうなると頭皮のターンオーバーが追い付かず、どうしても髪へのダメージが大きくなってしまいます。
頭皮のターンオーバーがおよそ28日なので髪と頭皮の健康のことを考えるのであれば、カラーリングの頻度は最低でも2ヶ月に1度、髪のダメージが大きい方は3ヶ月に1度程度にするといいでしょう。
…もちろん、その間、髪を美しくキープするための自宅でのケアが重要になります。以下に、カラーの持ちを良くして髪を美しくキープするための方法をご紹介します。
1.シャンプーの洗浄成分を見直しましょう
市販のシャンプーには、洗浄成分としてラウレス硫酸Naなどの合成界面活性剤を使用しています。この洗浄成分は、カラーを褐色させてしまう作用がありますので、できれば褐色の少ないアミノ酸系洗浄成分を使用したシャンプーが安心です。
2.頭皮ケアを行いましょう
健康な髪を育てるのは、頭皮です。よって、髪のダメージが気になる方は、以下の頭皮ケアを取り入れてください。
- ・シャンプー前に、首の後ろから頭頂部へ向かって、指の腹でマッサージを行いましょう。頭皮の血行が良くなり、頭皮が柔らかくなります。
- ・高品質な猪毛や豚毛などを使った柔らかめのブラシで、毛先から丁寧にブラッシングを行いましょう。頭皮への適度な刺激をすることにより、マッサージ効果が期待できます。
3.髪に良い食材を積極的に摂りましょう
髪はケラチンというたんぱく質でできていますので、良質なたんぱく質を摂ることが、美しい髪を維持するために役立ちます。「大豆(植物性たんぱく質)」には、女性に嬉しい美髪効果をもたらすイソフラボンが含まれています。大豆が多く含まれている納豆や豆腐などを積極的に摂りましょう。
また「魚(動物性たんぱく質)」には、血液サラサラ効果が期待できるDHA・EPAが豊富に含まれています。血液サラサラ効果によって、頭皮の血流が良くなり、髪にしっかりと栄養がいき渡るようになります。カラーリングの頻度を抑え、上手にヘアケアを取り入れながら、美しい髪をキープしていきたいですね!


