
カラーリング剤には、どのようなものが何種類あるのでしょう?また、ヘアカラーやヘアマニキュアなどの違いは?ここでは、カラーリング剤の種類別に、特徴を解説します。種類の特徴とメリットを知り、自分に合ったカラーリング剤を選びましょう。
カラーリング剤の種類と染毛メカニズム
カラーリング剤の種類は大きく下記の4種類分けられ、その4種類にそれぞれ「黒髪用」と「白髪用」のものがあります。
- 1.ブリーチ(脱色剤) ー【医薬部外品】黒髪用
- 2.ヘアカラー(永久染毛剤) ー【医薬部外品】黒髪用・白髪用
一般的な「ブリーチ」や「ヘアカラー」には脱色効果があります。「ヘアカラー」は、髪の内部であるキューティクルの内側「毛皮質(コルテックス)」の色素を脱色しながら、染料を髪の内部にまで浸透させることにより色を定着させています。薬事法に基づき、これらのカラーリング剤は医薬部外品に分類されます。
- 3.ヘアマニキュア・ヘナ(半永久染毛料) ー【化粧品】黒髪用・白髪用
- 4.一時着色料 ー【化粧品】黒髪用・白髪用
ヘアマニキュアやヘナカラーは脱色せずに髪を染色します。「ヘアマニキュア」は、絵の具のように色を混ぜて調合したものを塗布し、表面のキューティクルとその付近の毛皮質を染めます。内部深くまで染まらないのが特徴です。
また、「ヘナカラー」は植物性の天然染料で、髪のたんぱく質に色をつけます。ヘアマニキュアと違い、キューティクルの内側から染まるため、よりしっかりと染まります。「一時着色料」は、顔料(色味)を毛髪表面に付着させて一時的にカラーリングしたように見せるためのものです。スプレータイプやクリームタイプなどがあります。
主なメリット・デメリット
「ブリーチ」「ヘアカラー」について
- 【メリット】
さまざまな色合いのカラーリングを楽しむことができ、シャンプーしても色落ちしないことです。さらに、「ブリーチ剤」を用いることにより、部分的に脱色する「ハイライト」「ローライト」といったヘアデザインができる他、外国人のような明るいヘアカラーが可能になります。 - 【デメリット】
アレルギーや刺激となる成分が含まれるため、一回一回のパッチテストが必要となります。
「ヘアマニキュア」について
- 【メリット】
髪に潤いとツヤを与える効果があり、ダメージも無く細い毛の方はハリ・コシが出ます。 - 【デメリット】
皮膚や爪、頭皮などに一度付着してしまうと中々取れませんので、染色時は技術的な注意が必要です。(付着した場合には、ヘアマニキュア専用のリムーバーがあります。)
「ヘナカラー」について
【メリット】
植物性の天然染料であるため、トリートメント効果が期待できます。また、アレルギー物質が含まれない為、安全性が高く、パッチテストも必要ないので、アレルギーをお持ちの方も安心して使用できます。
【デメリット】
一度染めたら色は深部にまで染まりこんでいるので、カラーチェンジはなかなか難しくなります。
「一時着色料」について
【メリット】
一回のシャンプーで落とせることです。
【デメリット】
汗や涙などで色が落ちやすい点が挙げられます。


