
左右どちらかの髪がまとまりにくい、直線的で硬いイメージになるなど、直毛の方ならではのお悩みに「なぜ?」と「扱いやすくする方法」をご紹介します。
直毛は実はまとまりにくい!
直毛と言えば、一般的に「まとまりやすい」や「スタイリングが楽そう」など、扱いやすいイメージが浮かびます。実際、クセをお持ちの髪よりも扱いが楽なのは事実です。
しかし、そんな直毛にも弱点があります。髪質・ダメージ・髪の生え方・施術履歴により様々なことが言えますが
・左右どちらかの髪がまとまりにくい
・直線的で硬いイメージになりやすい
様々ある中でこの2点は共通して言えます。
ではまず、その「なぜ?」をお伝えしていきます。ここを知ることに扱いやすくする理由があります。
髪がまとまりにくいのはつむじが原因
髪は、つむじから毛流れの影響を受けて左右どちらかの髪がまとまりにくくなっています。おそらく、「右側」がまとまりにくい方が多いです。これはクセをお持ちの方にも該当するのですが、日本人の多くは「つむじが時計回り」だからです。
ご自身の頭の上に時計の針をイメージして下さい。時計は右に回りますので、左側は針の回りに従って内側(お顔側)に来ます。つまり、髪も内側に毛流れができてまとまりやすくなります。
一方右側は、針が外側(後頭部の方)に向かって回りますので、髪も外側に毛流れができてハネたりしやすくなります。
直毛の場合、外側に直線的にハネ曲がるので、余計に気にされる方が多いのです。
※とても長い髪の方は、髪の重みで毛流れの影響はほぼ感じません。(ハネたりしにくいです)
ここを修正できないと、スタイリングが決まりません!
ちなみに、左側がまとまりにくい方は、「つむじが反時計回り」です。統計上、少ないです。
乾かし方で毛流れを修正しましょう!
髪型をステキに決めるには、この乾かし方でスタイルのベースを整える必要があります。特にミディアムくらいの長さの方はハネやすいので、この乾かし方を実践してください。
1.まずは地肌から乾かす
この時、髪をかきあげたりしてなるべく地肌に風が当たるようにします。
2.髪の毛は上から下に風を当てる
くの方がまとまりにくい右側は、毛流れが外側を向いていますので、お顔側に引っ張って乾かします。外に向いている流れを内側に修正することで、よりまとまりが良くなります。
乾かす際にヘアクリップで2~3束に分け留め、引っ張った状態で「地肌付近の髪」に熱をしっかり当てることが毛流れを内側に向けるために重要です。右側の耳後ろは見えない部分ですが、ここも毛流れの影響を強く受けていますので、しっかり引っ張って修正して下さい。
左側はサッと手ぐしを内側に入れる程度で大丈夫です。
※左側がまとまりにくい方は、右側を内側に入れるようにして下さい。
柔らかいイメージは巻き髪で演出
やはり、柔らかく見せるためにはヘアアイロンやコテでカールをつけるのが一番効果的です。ヘアスタイルにもよりますが、毛先をワンカール巻くだけでも一気に雰囲気が柔らかくなります。
巻きで柔らかく見せるにはカットで段を入れることがポイントです。段が入ると毛の動きが出やすくなり、コテで毛先だけ巻いても柔らかさがより出ます。段を入れるのに抵抗がある方は、顔周りにだけ入れるのがオススメです。
トップに大きめのマジックカーラーを巻いて、少し熱を加えてあげるとトップがふんわりして、柔らかいニュアンスをプラスすることができます。
コテの温度は180℃がオススメです。温度が高いと傷みの原因になると言われていますが、直毛の方の場合、カールがつきにくいので何度も巻かなくてはならないという方も多いのではないでしょうか?それならば、1度で巻いてしまったほうが傷みを最小限に抑えられます。
バッチリスタイリングで楽しい1日を
いかがでしたでしょうか?以上のステップでスタイリングをすれば、直毛の方も柔らかい雰囲気のスタイリングが可能です。
朝は忙しく、スタイリングにここまで時間を掛けられないという方はコテを使うところから始めてみましょう。


