
髪を染めていないのに茶髪になった気がする、これって毎日のドライヤーのせい?茶髪に見える原因はダメージなので、ドライヤーも要因の一つです。
髪が黒く見えるワケ
髪の色は、髪内部に含まれる「メラニン色素」が決めています。肌の色もメラニン色素の量が関係しているように、人によって個人差があります。ただし髪は、頭を紫外線から守るためにもともとメラニン色素が多く含まれているので、日に焼けてもメラニン色素が増え、色がより濃くなることはありません。
“アジア人は黒髪が多いけど、ブロンドの髪の人はメラニン色素がないの?”と疑問に思ったあなた、いいところに気がつきました。「メラニン色素」という色素は黒いイメージがありますが、黄色の集合体で黒く見えています。
黒飴を舐めて小さくなると、黄色くなるのを思い出してみてください。私たち日本人はメラニン色素の大きさと量が多いため、黒髪に見えているということです。
カラーで染めた茶髪と、ダメージを受けた茶髪の違い
カラーで髪を染める際、アルカリ性の薬剤でメラニン色素を分解し、細かくして黒みをなくした後、キューティクルより内側にある髪の細胞に色味を入れ発色させています。ではドライヤー等でダメージすると、メラニン色素は自然に分解されるのか?というと答えはNG。
髪のダメージというのは、髪内部の潤いを保っているキューティクルが剥がれ、髪内部の細胞が裂けることで、集合して黒く見えていた色味が薄くなり、茶色く見えているだけです。枝毛の部分が茶色っぽくて見つけやすいのはそのためです。
一言に茶髪といっても、キレイな色味を出す工程を経たものと、髪がダメージして茶髪なってしまったものでは大きな差があります。ただし、カラーをした髪もケアをしないとダメージしてしまうので、黒髪もカラーをした髪も、ケアは必ずおこなってくださいね。
美しい髪をキープするケア
ドライヤー以外にも、紫外線など髪をダメージさせる原因は日常にあります。肌はきちんとスキンケアするのに、髪は何もしていない方が多いのはなぜでしょうか。髪は確かにニキビが出来たりしませんが、ケアすることでツヤツヤなめらかな、人混みでもパッと目を引く美しさにすることができます。
ドライヤーや紫外線から髪を守るには、キューティクル表面に作用する「洗い流さないトリートメント」がオススメです。特にオイルタイプやクリームタイプにするとキューティクルを保護する力が高いので、ウォータータイプよりこちらを選んでみてください。付けるタイミングは朝と夜の2回。スキンケアのついでにヘアケアも習慣にしてしまいましょう。
朝:ヘアブラシでとかしたスタイリング前の髪に
夜:シャワー後タオルドライした後の濡れている髪に
ドライヤーは髪から15センチは離して、髪が9割程度乾くまでは温風、その後冷風にするとキューティクルが閉まってよりツヤツヤの髪になります。ダメージのない美しい髪は、日頃の行いで手に入れましょう!


