
髪ダメージの原因といえば、最初に思い浮かぶのがパーマとカラーリング。どちらも、髪の内部の細胞が傷つけられるため、一度の施術で劇的に髪が傷みます。そのため、パーマやカラーリングの後は、トリートメントに力を入れている人も多いのでは?
でも実は、パーマやカラーリング以外にも、日常の小さな行動や習慣が、積み重なって大きな髪ダメージになっていることも。日常に潜む、小さな髪ダメージの原因を紹介します。
濡れた髪をゴシゴシタオルドライ
濡れた髪は、髪表面を覆っているキューティクルが開いていて、かなり敏感な状態。その髪を、タオルでゴシゴシ拭くと、髪同士が擦れあってキューティクルが傷ついたり、はがれたりしてしまいます。
ドライヤーをかける前の十分なタオルドライはとても大切ですが、髪を擦り合わせるようにゴシゴシ拭くのは絶対にNG。吸水性のいいタオルで、髪を挟むようにしてポンポンと水気を吸い取るようにしましょう。
ドライヤーで毛先までしっかり乾かす
ドライヤーの熱は髪を傷めてしまうけれど、濡れた髪を自然乾燥させることは、それ以上に髪を傷めてしまいます。上でも説明したとおり、濡れた髪は傷みやすいため、なるべく早めに乾かすことが大切。また、髪濡れたままにしておくと地肌に雑菌を増殖させ、抜け毛やかゆみの原因になることもあるのです。髪をダメージから守るためには、ドライヤーは必須アイテムです。
そのドライヤーも、かけ方がとても重要。髪を乾かす場合は、まず髪の根元と地肌をしっかり乾かすように、髪を持ち上げてドライヤーの風を当てます。根元が乾いたら、後は毛先に軽くドライヤーを当てて終了です。
水分を内側に留めておく力の弱い毛先は、しっかりドライヤーの熱を当てるとパサパサになってしまいます。乾かしすぎないよう、しっとり感が少し残るくらいで留めておくことが大切です。
夏は汗をかくから1日2回シャンプー
汚れとともに、地肌や髪に必要な潤いまで奪ってしまうシャンプー。実は、頭皮自体にはあまりいいものではありません。なので、夏でも、やはり1日2回のシャンプーはNG。特に、スタイリングがしやすいからという理由で、朝もシャンプーをする人は多いようですが、あわただしい朝の時間に手早くシャンプーをすることは、シャンプーのすすぎ残しや半乾きの原因になります。
また、夜シャンプーをしないで、朝洗うというのもNG。髪は夜、寝ている間に成長します。その成長タイムに、頭皮の毛穴が皮脂や汚れで塞がっていては、髪は正常に育つことができません。髪は毎日、夜シャンプーをして、きちんと乾かしてから眠りましょう。
夏の朝、汗がどうしても気になって髪を洗いたい人は、シャンプー剤などはつけずに、ぬるま湯で頭皮を洗い流すようにしましょう。
頭皮が蒸れるから帽子はかぶらない
身近に潜む、髪ダメージの原因、心当たりはありませんでしたか?
日常の生活で、ついやってしまいがちな小さなくせや習慣。ひとつひとつはそれほど大した髪ダメージにならなくても、毎日繰り返されることで、大きな髪ダメージにつながります。
髪をダメージから守るためには、定期的なトリートメントや、美容院でのこまめなケアも大切ですが、毎日の生活をほんの少し見直すだけで、髪ダメージを大幅に減らすことができるかもしれません。


