
ヘアアイロンを使用すると、髪にダメージを与えてしまうことがあります。しかし、ヘアアイロンを上手に使うことができれば、ダメージを抑えつつ、くせ毛の方でもお洒落な髪型を楽しむことができます。ここでは、ヘアアイロンのリスクや上手な使い方についてご紹介します。
ヘアアイロンを使用するリスクを知っておきましょう
髪の主成分はタンパク質とされていますが、髪のタンパク質は110度以上の熱にさらされると、ダメージを受けてしまいます。そのため、ヘアアイロンを使用するごとに、ダメージが髪に蓄積されていくことを理解しておきましょう。
また、髪の表面のキューティクル(髪の内部を保護している層)は、約250度の熱を加えると溶けてしまうとされています。キューティクルが溶けると、髪は水分や栄養分が蒸発しやすい状態になってしまい、その結果として乾燥髪につながります。
特にくせ毛の方は髪が乾燥しやすい傾向にあるため、ヘアアイロンの扱いには十分に注意する必要があるでしょう。
髪へのダメージを減らせるヘアアイロンの上手な使い方
髪が熱に弱いからと言って、ヘアアイロンの温度を低く設定すればいいというわけではありません。温度を低く設定するとセットに時間がかかり、同じ部分に何度も使用することによって、さらに大きなダメージを髪に与えてしまうことがあります。
そのため、ヘアアイロンを使用する際には、高温に設定して短時間でセットを終わらせることを意識しましょう。「1か所につき1回のみ使用」することを心がければ、髪へのダメージをある程度抑えることができます。
ただし、必要以上に設定温度を高くすることは避けましょう。自分の髪質から、必要最低限の温度を見極めることが大切なポイントです。
効果を長持ちさせるヘアアイロンの上手な使い方
ヘアアイロンの効果をより持続させたい方は、髪が濡れた状態のときにヘアアイロンを使用してみましょう。くせ毛のうねりや跳ねは、髪が乾くときに生じるケースが多くなっています。髪のセットと乾燥を同時に行うことによって、乾燥したときのくせを抑えることにつながります。
また、髪の中間からヘアアイロンをあて始めることも大切なポイントです。中間から毛先に向かってヘアアイロンをあてることによって、髪全体を落ち着かせることができます。髪が長い方は、事前にヘアクリップなどを使用して留めておくといいでしょう。
ヘアアイロンだけでは限界があることも知っておきましょう
さまざまな工夫を凝らしたとしても、ヘアアイロンだけではセットに限界を感じることもあります。限界を感じた場合には、洗い流さないタイプのトリートメントを使用してみましょう。ヘアアイロンをあてる前にトリートメントを使用すると、髪をセットしやすくなります。
また、普段からヘアケアを心がけることも大切なポイントです。トリートメントなどで水分・栄養分をしっかりと補給し、普段から髪にダメージを与えないように心がけましょう。
ヘアアイロンにはリスクもありますが、上手に使用することができれば、ダメージを抑えながらお洒落な髪型を楽しめます。今回紹介した方法を、ぜひ実践してみましょう。


